このプロジェクトは、古典ラテン語・ギリシア語を学ぶ方のために、羅英辞典(ELD, LS)、希英辞典(MiL, LSJ)のデータをEPWING形式で作成し、公開します。 現在EPWING化を予定しているのは、以下の辞書です。
EPWINGは電子辞書の汎用形式で、多数あるビューワーソフト(EBWin, DDWin, Logophile, iDicなど)で利用できます。 いずれも著作権保護期間の過ぎた、CCL, GPLで公開されているデータを元にしていますので、どなたでも自由に使えます。
辞書のデータは、Perseus Digital Libraryが公開しているファイルを使います。 そこには上記の辞書データの他に、ラテン語・ギリシア語の変化表データもあります。それを使うと、変化形から「普通の辞書に載っている形」を引く辞書が作れます。これらも作成・公開する予定です。入門者にとっては強力な助っ人になることでしょう。
ELD, MiLについては、2009年夏の公開を目指しています。 それ以外は、2009年中には初版公開したいと思っています。 もちろん、公開=完成品ではありません。単なる最初の一歩です。 それを元に、利用者の方からの意見や修正点を反映してより良い辞書に育てていきたいと思います。
!!!これ以降は、開発中・執筆中です。!!!
(未稿)
(未稿) 動作確認に利用しているのは、主にWindows環境でEBWinです。 外字をUnicodeに置き換えて表示・検索できるため、長母音記号付き文字や複雑な記号付きのギリシア文字をTrueTypeフォントで美しく表示できます。
DDWinでも最低限の表示確認はしていますが、2005年に開発が止まったようで、Unicode表示にも対応していないため、EBWinの利用をお勧めします。 かつてはDDWinが定番ソフトだったと思うのですが、今はEBWinなのかもしれません。
Mac環境は身近にないため、一切試していません。 Logophile(シェアウェア)がUnicode表示に対応しているそうです。 なおEBWinの作者が2009年中にMac版ビューワー(EBMac)を公開予定だそうです。
Linux環境には、そもそもビューワーソフトがあまり無いようです。 EBViewというソフトで簡単な表示確認はたまにしています。
適当なディレクトリに、ダウンロードしたEPWINGデータを解凍します。 既存の辞書データを上書きしないようにご注意下さい。
c:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\EBWin\GAIJI フォルダに、ELD.map をコピーします。 このファイルによって、本来ならビットマップ画像として表示される外字が、Unicode文字として表示されるようになります。
c:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\EBWin フォルダに、alternate.ini をコピーします。 このファイルによって、Unicode文字列から検索できるようになります。つまり、アクセント記号などの付いた文章をコピー&ペーストでそのまま検索できるわけです。
ギリシア文字の表示が必要なければ、お好きなフォントで構いません。 羅英辞典では語源などわずかな箇所を除き、ギリシア文字は出てきません。
アクセント記号などの付いたギリシア文字を正しく表示するためには、それらの文字が含まれたフォントを指定しなければなりません。 「表示→オプション→Font→日本語フォント」として、Microsoft Sans Serifを指定します。 これを指定しても、日本語はちゃんと表示されます。